タイのソウルフードと言われる「カオマンガイ」。
鶏の出汁で炊いたご飯の上に蒸し鶏を乗せたシンプルな料理です。
似たような料理では中国の「海南鶏飯」やシンガポールの「チキンライス」などがありますが、作り方や味付けは基本的にほぼ同じです。近隣諸国でお互いに伝播してそれぞれの地域で浸透していったものと言われています。
ただ蒸し鶏にかけるタレに地域の個性と違いがあるようです。
カオマンガイはシーユーカオ(タイの醤油)やタオチオ(タイの豆味噌)を使った辛いタレが主流です。
今回は身近で手に入る日本の醤油と味噌でタレを作ってみました。
鶏肉の調理、鶏出汁ライスの炊飯、ソース作りと三段階の工程になりますが、一つ一つが簡単な作業ですのでスムーズに調理できると思います。ぜひお試しください。
用意する材料
味鶏肉の材料
- 鶏モモ肉:2枚(約600g)
- 水:100㏄
- 料理酒:100㏄
- しょうが:1片
- 長ネギ(青い部分):2~3本
- パクチーの根:1~2株分
- 鶏がらスープの素:小さじ1/2
- 塩コショウ:適量
鶏出汁ご飯の材料
- 白米:2合
- にんにく:1片
- しょうが:2片
- ナンプラー:大さじ1
味噌ダレの材料
- 味噌:大さじ2
- しょうゆ:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 水:大さじ1
- 鶏がらスープの素:小さじ1/2
- にんにく:1片
- しょうが:1片
- 唐辛子:1本
- ごま油:小さじ1
作り方
味鶏肉の作り方
1.
鶏モモ肉の筋を切っておきます。
肉厚の場合は火が通りやすいように、少し切り込みを入れて開いておきます。
2.
軽く塩コショウをして下味をつけます。
3.
フライパンに鶏モモ肉を皮目を下にして入れます。
さらに水、料理酒、スライスしたしょうが、長ネギ、パクチーの根、鶏がらスープの素を入れ茹でていきます。
また、後でこの茹で汁はご飯を炊く時に使います。
その際にも水から茹でた方が、程よく旨味を含みますので、ちょうどよくなります。
4.
最初は強火にします。沸騰したら弱火にして蓋をします。
このまま7~8分程酒蒸しにします。
5.
鶏肉にある程度火が通ったら、火を止めてそのままにしておきます。
6.
鶏肉が仕上がったら鍋から取り出します。
7.
残った茹で汁をざるなどで漉しておきます。
鶏出汁ご飯の作り方
1.
にんにく、しょうがはみじん切りにします。
2.
研いだお米を炊飯器に入れます。
先ほどの茹で汁を加えます。
3.
炊飯の2合の目盛りまで水を追加します。
しょうが、にんにく、ナンプラーを加えて炊飯のスイッチを入れます。
後は炊き上がるのを待ちます。
4.
炊き上がったらしばらく蒸らし、そのあと軽く混ぜ合わせておきます。
味噌ダレの作り方
1.
にんにく、しょうが、唐辛子はみじん切りにしておきます。
2.
手鍋や小さめのフライパンにごま油を入れ、にんにく、しょうが、唐辛子を炒めます。
3.
香りが立ってきたら味噌、しょうゆ、砂糖、水、鶏がらスープの素を加え混ぜ合わせます。
4.
軽くひと煮立ちしたら味噌ダレの完成です。
5.
器に鶏出汁ご飯、カットした鶏肉を盛り付け味噌ダレをかけて完成です。
お好みでパクチーなどのトッピングを。
鶏のスープで炊き込んだご飯の上に、ふっくら蒸した鶏肉がのったボリュームのある一品です。
実際お店によってタレは各種、違いがありそれぞれの特徴となっています。
「海南鶏飯」や「チキンライス」でよく使われるネギソースの作り方もご紹介しておきます。
お好みのタレでお楽しみ下さい。
ネギソースの作り方
用意する材料
- 長ネギ:1/3本
- しょうが:1片
- にんにく:1片
- ごま油:大さじ1
- ナンプラー:小さじ2
- 砂糖:小さじ1
- 輪切り唐辛子:適量
作り方
1.
長ネギはみじん切りにします。
にんにく、しょうがもみじん切りにしておきます。
2.
1.の材料にネギソースの残りの調味料を全て混ぜ合わせます。
3.
味が馴染んだらネギソースの完成です。