春になると田んぼや土手などの地面から顔を出す土筆(つくし)。
昔はよく食卓に上がっていた田舎の味ですね。
小さな頃は苦くてとても食べれたものではないと感じていましたが、きちんとアク抜きをすればその苦みもさほど気にはなりません。むしろ独特なほのかな苦みが春を感じさせてくれて、まさに季節限定の貴重な味です。
今回はつくしの下処理・アク抜きから、シンプルにつくしの卵とじまでの過程をご紹介します。
ぜひお試しください。
用意する材料
- つくし:一掴み程度
- 塩:小さじ1
- 卵:1個
- めんつゆ(2倍濃縮):大さじ1
- 水:大さじ2
作り方
つくしの下処理(アク抜き)
1.
最初につくしを軽く水洗いします。
ご自身で摘んで来られた場合は泥汚れがあるかもしれませんので、よく洗った方が良いでしょう。
次につくしの“はかま”を取り除きます。
つくしのはかまを取る際に、アクが出て手につく場合があります。
気になる方は手袋などをされると良いでしょう。
2.
“はかま”を取ったら再び水洗いをします。
最初の水洗いはアクが出て、茶色っぽく濁ったりします。汚れと同時に濁りが無くなるまで数回水を入れ替えます。
つくしを天ぷらなど揚げ物にする場合は、ここで下処理・アク抜きは完了です。
ざるに上げた後、よく水気を拭き取って揚げ物に使用して下さい。
3.
鍋にたっぷりの湯を沸かします。
塩:小さじ1を入れて洗ったつくしを入れ、
サッと20秒ほど湯がきます。
4.
つくしを湯がいたらざるに上げ、すぐに水にさらしておきます。
その後、数回水を張りかえてざるに上げておきます。
これでアク抜きは完了です。
つくしの卵とじ
1.
下処理したつくしを5cmほどの幅に切りそろえます。
2.
フライパンに油を入れ、サッとつくしを炒めます。
めんつゆ:大さじ1と水:大さじ2を入れひと煮立ちさせます。
3.
中火にして溶き卵を入れ、卵とじにします。
4.
器に盛り付けて完成です。
今ではあまり食べる機会も少なくなったつくし。
昔ながらの家庭の味、風物詩として語り継いでいきたい味です。
ぜひご参考にしてみてください。