6月から7月にかけて出荷される「らっきょう」。
毎年、漬けてみようか、どうしようか?と考えながら、横目で見ながら通り過ぎてしまったという経験がある方も多いと思います。
ここはひとつ、思い切ってトライしてみてはいかがでしょうか?
いったん漬けておけば、長期保存でき、便利でお得です。
漬け方には、その場ですぐ出来る“かんたん漬け”と、いったん塩漬けをした後に再び甘酢に漬ける“本漬け”というやり方があります。
今回は、その日のうちに漬け込める“かんたん漬け”をご紹介します。
用意する材料
- 土付きらっきょう:1㎏
(多少割高ですが、洗いらっきょうでも構いません。その方が下処理の手間が省けます。)
- 米酢:400cc
- 氷砂糖:300g
- 水:150cc
- 鷹の爪(種を除いておきます):2~3本
- 塩:ひとつかみ(約20g)
作り方
保存瓶の用意
果実酒瓶に熱湯を入れて、高温消毒します。(瓶が割れないように気を付けて下さい。)
お湯を捨てた後は自然乾燥させます。
らっきょう甘酢の作り方
1.
水150㏄を鍋に入れ、氷砂糖を全部入れます。
火にかけ、ひと煮立ちさせます。
氷砂糖は、全部溶けきらなくて大丈夫です。
2.
粗熱が取れたら、米酢と鷹の爪を入れます。
これで、らっきょう甘酢の完成です。
氷砂糖が残っていても、漬け込むうちに自然に溶けるので問題ありません。
らっきょうの下処理~完成
1.
土付きらっきょうを水で洗い、泥を落とします。
2.
らっきょうの先端と根元の部分を、適当な箇所で切り落とします。
3.
切り落としたらっきょうを、ざるかボウルにまとめておきます。
4.
流水で軟らかく揉みこむように洗っていきます。
自然と汚れた表面の薄皮が取れて綺麗になります。
どうしても気になる汚れが取れない場合は、手で皮をむいてもらってもOKです。
5.
良く洗ったらっきょうを、いったん水からあげ、ひとつかみ程の塩をまぶし、軽く混ぜ合わせます。
その後、再び水洗いをして塩を洗い流し、ざるに上げて水気を切っておきます。
6.
深めの鍋に湯を沸かします。
らっきょうを入れたざるが、すっぽりと浸かるぐらいの大きさがベストです。
7.
沸騰したら、らっきょうをざるごと湯に浸けます。
10秒程浸けたら充分です。
すぐに湯から引きあげます。
後は自然に冷めるのを待ちます。
8.
用意しておいた果実酒瓶などの容器に、下処理したらっきょうとらっきょう甘酢を入れます。
漬け込む準備はこれで完了です。
10日後から2週間(14日)後頃からでも召し上がることは出来ますが、約1ヶ月後ぐらいから美味しく頂けます。
定番のカレーの薬味として、おかずの1品、さらにはお酒のアテとしてなど、色々な場面でお召し上がりください。
今回の作り置きシリーズ、らっきょうの簡単漬け。
らっきょうが出回る季節の恒例行事にしてみてはいかがでしょうか?
また、らっきょうは古くから「薤白」(がいはく)といわれ、腹部を温めて血行をよくする作用から、心臓や肺の病気・症状に対する漢方薬の主成分として用いられてきました。
さらに現在では、疲労回復、抗菌、抗酸化作用があり、血液をサラサラにする効果が確認されています。
毎日の健康も大切。ぜひお試しになってはいかがでしょう。