料理の仕上げは盛り付け。そして、そこに大きく関わるのが器だと言われています。
どんなに美味しい料理でもプラスチックなどのボウルに入れて、「さあ、召し上がれ」と言われてもチョッと引いてしまいますね。
実際、上手に作れた時などは、せっかくなのでキレイに盛り付けて、見た目も美味しくしたくなります。
ここでは投稿しているタイ料理シリーズに合わせて、タイの食器をピックアップしてみました。
食器を変えるだけで随分と印象や雰囲気も変わってきますよ。
また、タイ料理に限らず、中華料理や和食にも合うデザインなので色々な場面でお使いいただけると思います。ぜひご覧ください。
タイの焼き物
陶器や陶磁器といっても色々な種類があります。
日本にも有田焼、信楽焼などそれぞれに特徴を持つ陶器があるように、タイにもその土地柄によって個性的な陶器があります。
ベンジャロン焼き
ベンジャロン焼きはアユタヤ王朝時代の17世紀前後から始まったとされており、中国から伝わった白磁器に多色の彩色を焼き付けた陶磁器です。
一方、日本では有田焼や古伊万里焼など色絵磁器が盛んに作られていた時期で、外交が盛んであったアユタヤにも輸入されていたそうです。
そう言われれば華やかな絵付模様はどことなく似ている気もしますね。
また、ベンジャロン焼きは当時から王室御用達の陶磁器とされていた歴史があり、金彩を施した繊細で緻密な絵付けが特徴で、豪華でお値段も高価なものとなっています。
現在でもタイを代表する高級磁器として有名です。
セラドン焼き
セラドン焼きは、13世紀のスコータイ王朝時代から続く、タイ北部(チェンマイなど)で作られる淡いグリーンが特徴の青磁器です。
自然の木灰の釉薬のみを使用し高温で焼かれた硬質の陶器で、温度差によって釉薬の下に入る細かい貫入(ひびわれ模様)が特徴です。
日本では安土桃山時代から初期江戸にかけて「宋胡録(スンコロク)焼き」と呼ばれ、茶房などでも親しまれていました。
現在では翡翠のような優しいグリーン色を主に、ブルー、ライムグリーン、ラベンダーなカラーバリエーションも増えて、バナナの葉をモチーフにした形状などユニークな陶器も豊富になっています。また、ひび割れ模様が特徴なので繊細なイメージがありますが、厚みや重みがあり丈夫な作りになっています。
青白磁器(パイナップル柄)
ベンジャロン焼き、セラドン焼きと並んで有名なのがタイ伝統の青白陶器。
特徴的なパイナップル柄は有名です。手書きで作られているため、微妙に色や柄が異なり味わいがあります。
日本の染付を思わせるブルー&ホワイトの組み合わせは、タイ料理だけでなく、煮物やお刺身などの和食の盛り付けにもピッタリです。
おすすめタイの食器
以上、タイの3大焼き物をご紹介しましたが、今回は使い勝手が良く、比較的リーズナブルな青白磁器(パイナップル柄)とセラドン焼きの食器をご紹介します。
♦青白磁器(パイナップル柄)タイ式高式大皿
【サイズ】 直径23.5cm 高さ8cm
丁寧に手描きされたパイナップル柄のタイ式高式大皿です。
パイナップル柄陶器とも言われています。
揚げ物料理を盛り付けても良いですし、高台のお皿なのでフルーツなどを盛り付けておもてなしに使うのもおススメです。
♦青白磁器(パイナップル柄)平皿
【サイズ】 直径26.5cm×19cm
楕円サイズの大きめのお皿で、ボリュームのある一品料理を盛り付けることができます。
また、程よい深さがあるのでカオパ(タイの焼き飯)やパッタイ(タイの焼きそば)などを盛るのに丁度良いサイズです。
♦青白磁器(パイナップル柄)花型ギザギザ
【サイズ】 直径21cm
タイ料理では定番中の定番デザイン。
サイズも色々揃っています。
炒め物、和え物やサラダなど色々な料理に合います。
和食でお刺身を盛っても、良く合うと思います。
♦青白磁器(パイナップル柄)蓋付きお椀
【サイズ】本体の直径13cm
蓋の直径10cm 高さ5cm
珍しい蓋付きのお椀です。
1人分の盛り付けにちょうどいいサイズで、トムヤンクンなどのスープを入れるのに最適です。
タイらしい独特の雰囲気が演出できます。
♦セラドン陶器 バナナリーフ柄 盛皿
【サイズ】幅:9cm×長さ20cm
高さ:3.5cm
こちらもタイを代表する焼き物、セラドン焼きです。
バナナの葉っぱの形で皿に深さがありますので、ヤムウンセン(タイの春雨サラダ)などドレッシング系の料理にちょうどいいサイズです。
♦セラドン陶器 蓮の花 中鉢
【サイズ】約20cm 高さ:7cm
蓮(ハス)をモチーフにしたユニークなデザインです。
料理はもちろん、フルーツやマンゴープリンなどのデザートの盛り付けにも良く合います。
アジアティストたっぷりのお皿です。
♦セラドン陶器 パイン柄 盛皿
【サイズ】幅:18cm×長さ26cm
高さ:4cm
タイらしいパイナップルをモチーフにしたお皿です。
18cm×26cmと割とゆったり目ですので、盛皿、カレー皿などとしてちょうどいいサイズです。
また、タイ料理に限らずパスタ皿として使っても、ひと味違雰囲気が楽しめます。
♦セラドン陶器 キャベツ柄 盛皿
【サイズ】約19cm 高さ:2.5cm
こちらもキャベツをかたどったユニークなデザインが特徴のお皿です。
ガパオライス(ひき肉とバジルのピリ辛炒め)やガイトート(鶏肉の唐揚げ)など色々な料理に幅広く使えます。
キャベツの葉っぱのデザインがアクセントになり料理を引き立ててくれます。