「クーブイリチー」あまり聞いたことのない料理だと思います。
昆布を使った炒り煮で沖縄の郷土料理です。
「クーブ=昆布」・「イリチー=炒め物」という意味で家庭の味として親しまれています。
昆布には、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル類が豊富で、フコイダンなどの水溶性食物繊維もたっぷり含んでいます。そしてこれらの栄養素は、高血圧や動脈硬化の予防にも役立ちます。
簡単に作れて、しかも栄養バランスにも優れたクーブイリチー。
沖縄の長寿の秘訣もここにあるのかも?
そう考えるとちょっと試してみたくなりませんか?
シンプルな美味しさはおススメです。
用意する材料
- きざみ昆布(乾燥物):30g
- 豚バラスライス:50g
- にんじん:50g
- 板こんにゃく:50g
- 油揚げ:小2枚
- ごま油:大さじ1(炒め用)
【味付け調味料】
- 料理酒:大さじ2
- みりん:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- だしの素(顆粒):小さじ1
作り方
1.
きざみ昆布を水に浸け戻します。
2.
水に浸ける時間は20~30分ほどが目安です。
水で戻して柔らかくなったら、ざるに上げて水気を切っておきます。
乾燥のきざみ昆布がない場合は、通常の板昆布を水で戻してからせん切りにカットして使われると良いでしょう。
3.
にんじんはせん切りにカットします。
油揚げはサッと油抜きをした後、せん切りにします。
こんにゃくは縦に二等分したあと薄切りに、
豚バラスライスは短めの幅でカットしておきます。
4.
フライパンにごま油を入れ火にかけます。
温まってきたら、豚バラスライスを入れて炒めます。
5.
豚バラに軽く火が通ったら油揚げ、にんじん、こんにゃくを加えて炒めます。
6.
ある程度火が通ったら、きざみ昆布を加えさらに炒めます。
7.
【味付け調味料】をすべて入れ、弱火で味付けをします。
固めのコリコリとした食感を残したい方は、大さじ1~2杯の差し水をし、弱火で汁気がなくなる手前まで炒めると良いでしょう。
柔らかめの昆布に仕上げたい方は、150cc位の差し水をして弱火でしばらく煮込むと良いでしょう。
(その際は味見をしながら加減を変更してください。)
好みの硬さになったら火を止めて味を馴染ませます。
8.
器に盛り付けて完成です。
昆布の炒め物というと馴染みがなく、ちょっと“?”という感じですが、ひじき煮とイメージは同じです。
要領もほぼ同じなので、一度お試しいただければ納得していただけると思います。
クーブイリチーの方があっさり目の味付けなので、クセも少なくどんな料理にも合うと思います。
また、丸天やしいたけなどを入れても美味しく仕上がります。
お好きな具材でアレンジしてみてください。
冷蔵庫で保存すれば3~4日は日持ちしますので、常備菜としてもおススメです。
ぜひお試しください。