家庭でつくるインド料理シリーズ、今回は豚肉でつくるローガンジョシュをご紹介します。
ローガンジョシュはインド北部カシミール地方発祥の伝統的なカリーで、本来はマトンやラム肉を使い香辛料で煮込んだもの。
スパイスが染み出た赤いオイルが特徴的な深紅色のカリーです。
この赤色はカシミール特産の唐辛子や、アルカネットの花などを使って調理して出た色ですが、ここではパプリカやカイエンペッパーで代用、また肉も手に入りやすい豚肉を使用して、作りやすく食べやすいいレシピにアレンジしています。
見た目の赤さほど辛くなくスパイスの香りが楽しめるカリーです。
ぜひお試し下さい。
用意する材料
- 豚肉ブロック(肩ロース):500g
- プレーンヨーグルト:大さじ3
- 塩:小さじ1/2
- 玉ねぎ:1玉(約200g)
- トマト:1玉(約150g)
- サラダ油:大さじ4
【香辛料Ⅰ】
- カルダモン(ホール):6個
- ブラックペッパー(粒):6粒
- クローブ(ホール):5個
- ローレル:2枚
- クミンシード:小さじ1
- シナモン:小さじ1
- にんにく:2片
- しょうが:2片
【香辛料Ⅱ】
- コリアンダー:大さじ1
- クミン:小さじ1
- パプリカ:小さじ3
- ターメリック:小さじ1/2
- カイエンペッパー:小さじ1/2
- ガラムマサラ:小さじ1
- 水:500cc
- 塩:小さじ1
- ココナッツミルク:大さじ1
作り方
1.
豚肉ブロックをひと口サイズにカットします。
プレーンヨーグルトと塩小さじ1/2、さらに豚肉をを混ぜ手で揉み合わせます。
全体になじんだらラップをして冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。
2.
豚肉を寝かせている間に他の調理をします。
玉ねぎはみじん切りにします。
トマトは粗めの角切りにします。
(トマトの皮が気になる方は、あらかじめ湯剥きをして頂いてもOKです。)
3.
にんにく、しょうがはみじん切りにします。
4.
深手の鍋にサラダ油を入れ、【香辛料Ⅰ】のカルダモン、ブラックペッパー、クローブ、ローレル、クミンシード、シナモンを加え火にかけます。
5.
シードなどが弾けて香りが立ってきたら、にんにく、しょうがを加えます。
6.
さらに玉ねぎを加え、きつね色になるまで炒めます。
焦がさないように弱火~中火でじっくりと炒めます。
7.
玉ねぎが色づいてしっとりしてきたら、浸けておいた豚肉をそのまま加え炒めます。
肉全体に軽く火が入るようによく混ぜながら炒めます。
8.
軽く肉に火が通ったら【香辛料Ⅱ】を加え、混ぜ合わせます。
9.
水500ccと塩小さじ1を加え、煮立たせます。
10.
煮立ったらトマトを入れます。
再び煮立ったら弱火にして1時間ほど煮込んでいきます。
焦げ付かないように時々混ぜながら煮込みます。
11.
スパイスが染み出た赤いオイルが表面に浮かんできます。
豚肉も柔らかく煮込めたら火を止め、完成です。
12.
器によそいます。
ライスやナンと一緒にどうぞ。
今回ご紹介した豚ブロック肉を使ったローガンジョシュ。
起源であるカシミール地方では宮廷料理として親しまれてきました。
調理で使用される赤肉はクセがあり、その臭いを消すため多くのスパイスが配合されています。
この配合は変えずに、そのまま煮込んでみました。
さらに本来はトマトは入りませんが、近年ではトマトを入れてまろやかな味に仕上げたものが多く、ここでもトマトを入れてみました。
カリーではありますが、どちらかというとスパイス香るシチューといった仕上がりになっています。
辛味を追加したい場合はカイエンペッパーを増量したり、すり潰した唐辛子を加えたりして調整して頂いてOKです。
香辛料をアレンジしてオリジナルのローガンジョシュを作ってみるのもおすすめです。