よもぎ茶、よもぎ団子などよもぎを使った料理には色々な料理があります。
沖縄の郷土料理「フーチバーじゅーしー」もそのひとつです。
沖縄ではよもぎのことを「フーチバー」と呼び、これまた沖縄では「じゅーしー」と言われる炊き込みご飯に、よもぎを混ぜたものを「フーチバーじゅーしー」と呼んでいます。
また、沖縄県のよもぎは香りがしっかりしていますが、アクや苦みが少ないので「じゅーしー」をはじめ汁物料理、沖縄そばなど様々な沖縄料理に使われています。
今回は本土で一般的に生えているよもぎを使って「フーチバーじゅーしー」を作ってみました。
さらに炊き込みご飯の「じゅーしー」は本来豚バラ肉を使いますが、今回は沖縄でよく食されるスパムを使ってみました。
よもぎ独特の香りとコクのある炊き込みご飯との相性もよく、いつもとは違った味を楽しめます。
用意する材料
- よもぎ(新芽の柔らかい部分):70~80g
- 重曹:大さじ1
- 米:2合
- 干し椎茸:2枚
- 乾燥ひじき:5g
- にんじん:50g
- サラダ油:大さじ2
- スパム(ランチョンミート):100g
※減塩タイプもありますが、ここではレギュラータイプのほうがおススメです。
【炊き込みご飯の調味料】
- しょうゆ:大さじ2
- 料理酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- ほんだし(顆粒):小さじ1/2
- 塩:小さじ1/4
作り方
1.
よもぎは良く洗い、重曹を入れた熱湯で1~2分間湯がいてアク抜きをします。
2.
いったんざるにあげた後、流水で良く洗います。
再びざるにあげ手で水気を絞り、1cm幅ぐらいにざく切りにします。
※よもぎは繊維が固いので、のこぎりで引くような感じで切ると良いでしょう。十分注意して切ってください。
3.
米は研いだ後、30分程水に浸けておきます。
その後、ざるにあげておきます。
4.
干し椎茸と乾燥ひじきは水に浸けて戻しておきます。
干し椎茸の戻し汁は炊き込む時に使いますので、捨てずにとっておいて下さい。
時間があるときは、水に浸けて冷蔵庫や冷暗所において前日から戻しておくと良いでしょう。
時間がない場合は、人肌程度のぬるま湯にかさを上にして浸け、落としぶた状にラップをして常温において戻します。約2~3時間で戻ります。
乾燥ひじきはたっぷりめの水に浸けておけば20分程度で戻ります。
5.
人参は5㎜角ほどの粗みじん切りにします。
スパムも粗めのさいの目切りにします。
6.
先にスパムを炒めます。
フライパンにサラダ油をひき火にかけます。
温まったらスパムを入れ炒めます。
スパムに塩味がありますので、そのまま炒めてOKです。
7.
軽く焦げ目がついたらOKです。
後で、炒めた油も一緒に炊飯器で炊き込みますので、いったん火を止めそのまま置いておきます。
8.
戻した干ししいたけは水気を絞り、みじん切りにします。
同じく戻した乾燥ひじきは手で水気を絞っておきます。
9.
取り置いておいた干し椎茸の戻し汁を100cc取り分けます。
戻した際のカスや汚れがあると思いますので、写真のように茶こしなどで漉すと良いでしょう。
10.
米を炊いていきます。
【炊き込みご飯の調味料】をすべて入れます。
先程の干し椎茸の戻し汁を100cc加えます。
さらに炊飯目盛り2合まで水を加え、ムラが無いように良くかき混ぜます。
11.
椎茸、ひじき、人参を上に乗せます。
さらに、スパムを炒めた油ごと入れます。
後は炊飯スイッチを入れ、炊き上がるのを待ちます。
12.
炊き上がったらそのまま20分程蒸らします。
蓋を開け具材とご飯をよく混ぜ合わせます。
さらによもぎを加え混ぜ合わせます。
13.
ご飯茶碗によそって完成です。
今回ご紹介した「フーチバーじゅーしー」。
よもぎが入るのが特徴ですが、季節や場所によってはよもぎが手に入らない場合があると思います。
そんな時はよもぎ無しの「じゅーしー」だけでも美味しく頂くことができます。
ぜひお試しください。