春を告げる山菜といえば、わらび。
チョットほろ苦く、それでいて噛むとシャキシャキと歯ごたえも良く、独特な食材です。
スーパーなどでは水煮として店頭に並んでいて、むしろそちらの方がポピュラーかもしれません。
しかし、やっぱり旬ならば、ぜひ生のわらびを食してみたいもの。
けどアクを抜かないと毒があると聞くし、面倒じゃないの?
イヤイヤこれが意外と簡単でほっておくだけでイイんです。
今回はわらびの下処理とアクの抜き方をご紹介します。
用意する材料
- わらび:2束(250g)
- 重曹:小さじ1と1/2杯
- 水1000~1500cc
わらびの下処理
1.
最初にわらびを水洗いします。
次に穂先が開いてしまった部分を手でちぎって取り除いておきます。
2.
左の写真のように、わらびの根元近くを曲げていくと自然にポキッと折れる部分があります。
そこで茎を折って根元の硬い部分を取り除きます。
3.
穂先を整え、根元の硬い部分を取り除いて、下ごしらえは完了です。
わらびのアクの抜き方
1.
深手の鍋に水を入れて沸かします。沸騰したら重曹を入れて火を止めます。そのまま1分程置いて少し冷まします。
重曹は入れ過ぎないようにしましょう。入れ過ぎるとわらびが溶けて柔らかくなり過ぎます。目安としては、水の量の1%以下の割合で十分です。
2.
下処理したわらびを、鍋に入れて湯に浸します。
3.
わらびが浮いてきたり、完全に湯に浸せない場合は落し蓋などをすると良いでしょう。
このまま一晩(8時間ぐらい)置いておきます。
ちなみに一晩経つと、わらびのアクが抜け出て、水の色が緑色に変わります。
4.
茎を折って切り口からねばりが出てきていたらアク抜き完了です。
わらびを取り出し流水で洗います。
5.
きれいな水に浸して保存します。一日一回、水を張り替えておけば冷蔵庫で4~5日は日持ちします。
水気を切ってキッチンペーパーなどできれいに拭き取りパックして冷凍すればさらに日持ちします。
山菜料理として欠かせないわらび。
おひたしにしたり、ナムルにしたりと色々な調理がありますが、基本はこのアク抜き。
時間はかかりますが、浸けておくだけで済みます。ぜひ試してみてください。