私の記憶が曖昧なのか
夢と勘違いしているのか
いずれにせよ
迷い込んでしまったみたいです
けど、随分と居心地が良くて
戻って来れるかどうか
定かではありませんが
出典:尾仲浩二 写真集「slow boat」より
そんな遥か昔の話ではなく、かといって昨日今日の話でもない。
ただ確かなのはその風景と時間を「知っている」ということ。
我々は日々の暮らしの中で、1つずつ新たに何かを覚え、1つずつ何かを忘れていく。
そして年を取るとそれは忘れていく一方になる。
悲しいがそれは自然のバランス。
1枚の写真はその切り取った「時」を晒す。
見る者はその止まった「時」の中に思いを馳せる。
忘れていたことを思い出すことができる。
そして写真によってはそこに自分が居たような「時」がある。
いや、居たような気がするというのが正しいのだが。
懐かしく、温かく、落ち着く。帰る場所。
こういうのをぶっきらぼうに郷愁というのだろうが、その色合いは人それぞれ。
気付けば「時」の中に閉じ込められる恐れもある。
しかし心配は無用かも。
今、この時間もいずれその「時」になるわけで。
写真家・尾仲浩二公式ホームページ
https://www.onakakoji.com/
I guess
I guess