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Once

エッセイ
出典:尾仲浩二 写真集「Faraway Boat」より

私の記憶が曖昧なのか
夢と勘違いしているのか

いずれにせよ
迷い込んでしまったみたいです

けど、随分と居心地が良くて

戻って来れるかどうか
定かではありませんが

出典:尾仲浩二 写真集「slow boat」より

そんな遥か昔の話ではなく、かといって昨日今日の話でもない。
ただ確かなのはその風景と時間を「知っている」ということ。

我々は日々の暮らしの中で、1つずつ新たに何かを覚え、1つずつ何かを忘れていく。
そして年を取るとそれは忘れていく一方になる。
悲しいがそれは自然のバランス。

1枚の写真はその切り取った「時」を晒す。
見る者はその止まった「時」の中に思いを馳せる。
忘れていたことを思い出すことができる。

そして写真によってはそこに自分が居たような「時」がある。
いや、居たような気がするというのが正しいのだが。

懐かしく、温かく、落ち着く。帰る場所。
こういうのをぶっきらぼうに郷愁というのだろうが、その色合いは人それぞれ。

気付けば「時」の中に閉じ込められる恐れもある。

しかし心配は無用かも。
今、この時間もいずれその「時」になるわけで。

写真家・尾仲浩二公式ホームページ
https://www.onakakoji.com/

I guess
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ゆるく行こうぜ!と言われましても・・・
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